毎朝、丁寧にお化粧をしたとしても少なからず崩れてしまうのがお化粧。お化粧をしている以上、崩れてしまうのは当たり前の事なのです。
でもせっかく毎朝時間を割いてお化粧しているのだから、できる限り崩れにくいメイク方法でお化粧をしたいですよね。
特にこれからの季節、雨が多くなってくると普段よりお化粧が崩れやすくなってしまいます。
今回は雨の多い季節にも、崩れにくいメイク方法と、崩れてしまっても短時間で朝メイクしたてのお顔に戻せるお化粧治しの方法をご紹介したいと思います。
1.メイク崩れの原因とは!?
1-1.内的原因(余分な皮脂や汗)
1つは自分自身の体の内部に原因がある「内的原因」、もう1つは自分自身の外の環境に原因がある「外的原因」です。
ではまずここでは内的原因から説明したいと思います。メイク崩れにおける内的原因とは主に、外の環境とは関係なしに毛穴から分泌される余分な皮脂や汗などです。
毛穴から分泌された余分な皮脂は皮膚表面に留まり、メイクと混ざり合います。
メイク用品の成分には油が含まれるものがほとんどですので、余分な皮脂(油)とメイクの油脂が混ざり合うのはいわば当然のことなのです。
また、汗をまったくかかない人はいませんので多かれ少なかれかいた汗(水分)がメイクの水分と混ざり合い結果としてメイク崩れを起こしてしまいます。
この余分な皮脂と汗の分泌量は、自身の毛穴の開き具合や肌の乾燥と深く関係しています。
毛穴の開き具合に関しては、閉じた毛穴より開いた毛穴のほうがより多くの余分な皮脂と汗を分泌します。
肌の乾燥に関しては、これ以上は乾燥させまいと肌自身が防衛反応として皮脂という名の油を過剰に分泌し油の膜を張ることで肌の水分が蒸発するのを防いでいます。
つまり、開いた毛穴や肌の乾燥に影響を受けて分泌された余分な皮脂と汗が、メイク崩れの内的原因なのです。
1-2.外的原因(温度、湿度、お天気)
メイク崩れにおける外的原因とは温度や湿度、天気などの影響により毛穴から分泌される余分な皮脂と汗などです。
ではまず温度とメイク崩れの関係性ですが、温度が高ければ高いほどメイクは崩れやすくなります。
これは温度が高ければ高いほどより毛穴が開きやすくなり、その結果として開いた毛穴から余分な皮脂と汗が分泌されるからです。
次に湿度とメイク崩れの関係性ですが、湿度も高ければ高いほどメイクは崩れやすくなります。
意外なようですが実は湿度についても温度と同じく高ければ高いほど毛穴は開くのです。ですのでその結果開いた毛穴から余分な皮脂と汗が分泌されてメイクが崩れてしまいます。
続いて天気とメイク崩れの関係性ですが、一番メイクが崩れやすいのは前述からもお察しいただけるように、雨の日です。
雨の日は湿度が高いのでベタベタしている上にメイクも湿気で崩れやすくて大変ですよね。
その上、雨に直接当たってしまうとそのせいでメイクが崩れてしまいますし雨の日は油断大敵です。
夏の雨の日なんかは気温も高い上に湿度も高くてメイクの持ち時間はいつもの半分!なんてこともありますよね。
どうにか、どんな状況でもメイクを長持ちさせる秘訣を知りたいですね。
一番メイク崩れが怖い雨の日でも安心な、崩れにくいメイクを知って毎日ハッピーに過ごしましょう!
2.備えあれば憂いなし!メイク崩れ防止対策
2-1.メイク崩れを防ぐには洗顔から始まる!
まず一日のスタートは洗顔から始まりますね。洗顔はメイク崩れとは関係性がないように思う方もいらっしゃると思いますが、実は深く関係しています。
前述のとおり、メイク崩れの原因は余分な皮脂と汗が主だということはお分かりいただけましたよね。
メイク崩れの外的原因は私たちが変えることはできませんが内的原因なら改善する努力はできそうです。
余分な皮脂と汗を分泌させる内的原因は、ズバリ肌の乾燥と開いた毛穴です。これらの原因をまずは洗顔方法を見直すことで改善してみましょう。
【★メイク崩れを防止する洗顔方法】
こうすることで毛穴を開かせます。
②洗顔料を泡立てます
この時ネットなどを使用してできるだけきめの細かい、8分立てのクリームの固さくらいまで泡立てます。
こうすることで洗うときに手と顔の間に泡のクッションができるので肌への負担を和らげます。
③作った泡を優しく顔に乗せて泡のクッションで洗います
こうすることで手と顔が直接触れないように洗うことができます。
手でこすって洗ったり時間をかけて洗うと、肌の必要な皮脂まで落としてしまい、結果として乾燥を招き、メイク崩れの原因となってしまいます。
あくまでも余分な皮脂や汗、汚れのみ落とすことが目的ですので洗い過ぎないことが重要ポイントです。
④泡をぬるま湯で落とします泡が残っていると肌に悪影響なのでしっかり落とします。
⑤最後に冷水で顔を洗います(20回程度が目安)
こうすることで開いた毛穴を閉じさせます。この一手間がメイク崩れを左右します。
このような洗顔方法を1分以内で終わらせます。①から④までで30秒ほど、⑤で30秒ほどの合計1分以内が理想です。
洗顔は決して洗いすぎず、できるだけ早く余分な皮脂・汗・汚れのみを落とすという洗顔方法を行うことでメイク崩れを防止できます。さらに最後に冷水で毛穴を閉じることによって、余分な皮脂や汗を分泌しづらくします。
2-2.スキンケアで乾燥を防ぐ
スキンケアでは、肌の乾燥を防ぎ元来の潤いを補助することで、しっとりした柔らかな肌になります。
乾燥知らずのしっとり柔らかな肌は、余分な皮脂を分泌する理由がありません。潤った状態の肌は毛穴も潤いが満ち足りて閉じ、キメの細かい理想的な肌になります。
このような肌はその状態で満ち足りているので余分な皮脂を出して肌を防衛しようとすることもなく、毛穴が閉じているので汗もかきにくく、結果としてメイク崩れしにくいのです。
それでは具体的なメイク崩れを防止するスキンケアの方法をご紹介いたします。
【★メイク崩れを改善するスキンケア方法】
こうすることで肌の乾燥を防ぎ、余分な皮脂が分泌されるのを防ぎます。収れん化粧水は毛穴を閉じる効果があるのでおススメです。
②クリームや乳液などで仕上げる
ベタベタするからと、メイク前には使用しない方もいらっしゃると思いますが蓋の役割として使用した方がメイクは崩れにくくなります。
蓋がなければ肌は自分で蓋を作ろうとして過剰に皮脂を分泌します。
これがメイク崩れの一因なのです。
③最後にティッシュオフ
スキンケアの一番最後に余分な油分をティッシュオフすることで、ちょうど良い皮脂量になります。
くれぐれもあぶらとり紙は使わないでください。油分を取りすぎて肌が乾燥してしまいメイク崩れを招きます。
これでメイク崩れを改善するスキンケアは完成です。崩れないメイクにはまずは土台が大切なのです。
2-3.メイク崩れに強い化粧品を選ぶ
ではどのような化粧品がメイク崩れに強いのかご紹介いたします。
汗や雨などの水分による化粧崩れを防ぐためにウォータープルーフタイプを選ぶ。夏場はプールや海に入ってもこれなら安心です。
さらに皮脂崩れを防止できる皮脂崩れ対策のものを選ぶ。これで余分な皮脂によるメイク崩れも怖くありません。
ウォータープルーフかつ皮脂崩れを防止できる商品がたくさんありますのでそういった商品を選びましょう。
②アイシャドウ・マスカラ・アイライナー
涙目の方や目薬をよくさす方は水分でアイメイクが崩れがちなのでウォータープルーフタイプが良いです。
目の周りの皮脂が目元まで届いて油分でメイクが崩れがちな方や、ベースやファンデに油分が多く含まれているものを使用していてその油分でメイクが崩れがちな方はオイルプルーフタイプが良いです。
③リップ
リップは食事などでダイレクトに落ちやすいですよね。口は食事したり話したりする部位なのでリップが取れてしまうのはいわば避けることはできない道なのですが、取れにくくすることならできます。
選ぶ際にはできるだけ、とれくい落ちない・カップにつかないなど謳っている商品のほうがより長持ちします。
化粧品は数え切れないほど多くの種類がありますから、その中から化粧崩れに強い化粧品をしっかりと見極めましょう。
3.お待たせしました!崩れにくいメイク方法
3-1.崩れにくいお肌の作り方
下地にUV効果があるものは下地のみで大丈夫です。UV効果がない下地を使うときは先に日焼け止めを塗ってその上から下地を重ねます。
塗り方は日焼け止めも下地も、決して厚塗りにならないように薄く伸ばしていきます。薬指の腹を使ってスーッと優しく伸ばしながらトントンと叩き込みます。
厚く塗ってしまうとこれから重ねていくファンデやポイントメイクも全部ヨレてしまい、メイクが崩れてしまします。薄く薄く塗ることがポイントです。
塗り終わったら肌に馴染ませる為に少し時間を置きます。(5~10分程度)
②ティッシュオフしてファンデーション
軽くティッシュオフをしてからファンデーションを塗ります。
リキッドファンデーション、クリームファンデーション、パウダーファンデーションのどれを使う場合でも薄く薄く塗ります。
カバーしたくてついつい厚く塗りがちですが、厚く塗るとメイクは崩れてしまいます。
③余分なファンデーションを取り除き、仕上げます
ファンデーションを塗り終えたら再度軽くティッシュオフし、余分なファンデーションを取り除きます。
最後にお粉を薄く叩き込めばより長時間メイクをキープしてくれます。
これで崩れにくいお肌の完成です。
3-2.崩れにくい目元の作り方
目元は涙などの分泌物があり、目自体もよく動かす部分なのでメイクが取れやすいです。
しっかり崩れにくいアイメイクを施してパンダ目知らずになりましょう。
アイホールと下まつげの真下(パンダ目になりやすい部分)にパウダーをつけます。
こうすることで油分を抑えることができるので、アイメイクが崩れにくくなります。
②アイシャドウを塗ります
クリームタイプは発色が良いがヨレやすい、パウダータイプは発色はクリームタイプよりは地味だが持ちがよいというそれぞれの特徴があるので、組み合わせて使うとより崩れにくくしかも発色が良く出来上がります。
③アイラインを引きます
アイラインはリキッドタイプが一番崩れにくいです。一度アイラインを引きその上からパウダーでやさしく抑えます。
その後もう一度アイラインを引くととっても崩れにくくなります。ペンシルタイプを使用する場合でも同様です。
④マスカラを塗ります
普段マスカラが涙などの水分により取れてしまう方はウォータープルーフ、皮脂や化粧品の油分などで取れてしまう方はオイルプルーフのマスカラを使用しましょう。
マスカラ下地とトップコートを使用するとよりマスカラが取れにくくなりますよ。
これで崩れにくいアイメイクの完成です。
3-3.崩れにくいチークの作り方
では崩れにくいアイメイクが完成したところで、次は崩れにくいチークに取り掛かります。
②その上から軽くパウダーで押さえて肌に馴染ませます
③最後にパウダーチークを重ねます
この上から再度パウダーで軽く押さえる。
これで崩れにくいチークの完成です。
3-4.崩れにくいリップの作り方
少し時間を置いて馴染ませます。
②余分な油分を取ります
リップクリームが馴染んだら軽くティッシュオフして余分な油分を取ります。
こうすることで後で乗せる口紅がヨレにくくなります。
③口紅を乗せます
口紅は落ちにくいタイプのものを選びましょう。
④もう一度口紅を塗ります
上から優しくパウダーで押さえ、その上からもう一度口紅を塗ります
これで崩れにくいリップの完成です。
以上で崩れにくいメイクの全てのステップが終了しました。どのステップでも途中や最後にパウダーを使うことで、メイクのもちがぜんぜん違ってくるのです。
4.崩れても怖くない!簡単・短時間メイク治し
4-1.お肌とチークの再生方法
ただ、夜お化粧を落とすまで崩れないというのは難しいです。人間として生きている以上、肌も呼吸しているからです。
ではお化粧が崩れてしまった際にオススメの簡単・キレイ・短時間でできるメイク直しをご紹介いたします。
では、まずお肌とチークから直していきましょう。
ティッシュオフもしくはメイク用のスポンジで優しく押さえて取り除きます。
この時、こするとメイクがよれてしまいますので優しく押さえるという点がポイントです。
ここでファンデーションを重ねてしまうと、朝塗ったファンデーションは肌に残っているわけですので厚塗りになってしまいヨレてしまいます。
ファンデーションをどうしても塗りたい場合は取れてしまっている部分だけにしましょう。
②パウダーをふんわり乗せます
化粧が崩れたお肌を再生するにはパウダーが有効です。パウダーは透明感を出しながらカバーしてくれてファンデーションのように厚塗りになりにくいです。
パフやメイク用ブラシなどでふんわりと肌全体に乗せましょう。
③取れてしまったチークを再生します
クリームチークは肌に馴染んで残っていることが多いので、ここではパウダーチークだけ朝と同じように乗せましょう。
チークを乗せたらその上から再度パウダーで押さえます。
これでお肌のメイク直しが完成です。
4-2.目元の再生方法
取れてしまった部分、ヨレてしまっている部分、滲んでしまっているアイメイク部分は麺棒やスポンジの角を使って優しくオフします。
②オフしたアイメイク部分にパウダーを乗せます
③その上から①でオフしたアイメイクをもう一度新たにメイクします。
これで目元の再生ができました。
4-3.リップの再生方法
リップは話したり飲食する部分ですので崩れやすい部分です。口紅やグロスなどのメイクが取れてカサカサになっていませんか?
馴染ませるために少し時間をおきます。
②ティッシュオフします
リップクリームが唇に馴染んだら崩れたリップメイクをリップクリームごと優しくティッシュオフします。
③キレイにティシュオフできたら、口紅を塗りなおします
これでリップの再生ができました。リップは崩れやすいのでお手洗いの際にこまめに直してもいいですね。
以上でメイク直しが全て完成しました。実際やってみると短時間でできちゃいますよ。しかも美しい仕上がりにうっとりするはずです。
5.まとめ
崩れにくいメイクを知ったあなたは、ぜひ明日から、いえ、明日といわず、今日これからメイクする方はぜひ今日から、実践してみて下さい。
いつもよりメイクが長持ちすることを実感して心踊るはずです。
今回ご紹介した内容はメイクが一番崩れやすい、暑くてジメジメした雨の日でもメイクを長持ちさせてくれるでしょう。
雨の日でも大丈夫なら、きっともうどんな日もメイク崩れなんて怖くないですよ。
そしてメイクのもちはとても長くなりますが、お肌も生きている以上、まったく崩れないメイクはないでしょう。
でも、心配要りません。もしメイクが崩れた際には、ぜひご紹介した方法でメイク直しをしてみて下さい。
パッとできる上に朝のメイクしたてのような仕上がりにきっと驚くはずです。
メイク崩れの敵、雨の日も、自信のあるメイクをして、明るく笑顔で乗り切りましょう。